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重野整体院


頚肩腕症候群

 頚肩腕症候群は主に仕事でおこる健康障害として知られていますが、必ずしもそうであるわけではありません。そのため、仕事が原因である場合とそうではない場合とを区別するために頸肩腕障害という呼び方がされます。

頸頚腕症候群はそれも含め広義の意味で使われますが、病態には曖昧なところもあり症状も軽度から重度まであるので捉えにくくもあります。 今回はそんな頸肩腕障害についてひも解いていきます。

頚肩腕症候群の原因

手指、手首、腕、肩などの上肢の酷使、長時間の同じ姿勢、運動不足、ストレスなどが原因となります。最近では、脳との関係も指摘されており脳疲労も原因ではないかと考えられています。脳疲労については<慢性疲労>のページに詳しく説明していますのでそちらを参考にしていただけたらと思います。

上肢の酷使頚肩腕症候群

手指を細かく動かしたり、力を込めたりする作業、手首や肘、肩を頻繁に動かしたり、重いものを持つなど負担の多い作業、腕を一定の高さに保ったまま行ったり、腕を上に挙げて行う作業などを頻繁に継続的に行うことで、それぞれの動きに特化した筋肉が疲労し頚肩腕症候群の原因になると考えられます。

特に手指で行う作業などで小さな筋肉に負担がかかり続けると回復がさらに難しくなります。

長時間同じ姿勢

上肢の酷使で説明したような作業を、長時間座ったまま行っていたり、業務上仕方なく無理な姿勢で作業し続けるなどで頚肩腕症候群は発症します。

上肢の酷使がない場合でも同じ姿勢や体勢を続けるとおこります。同じ姿勢を長時間続けることで、血行が悪くなり体中に酸素や栄養が十分に届きづらくなったり、二酸化炭素や疲労物質の排出も十分でなくなります。そのため筋肉も収縮してしまい硬くなり頚肩腕症候群を発症します。

運動不足によっても起こる頚肩腕症候群

運動不足も頚肩腕症候群の大きな原因になります。運動不足になると筋肉が動く機会も減り血流も低下します。

運動で使われるのは比較的大きな筋肉ですが、この大きな筋肉が運動不足で血行が悪くなっていて、同時に小さい筋肉の酷使があった場合、小さい筋肉への血流も悪くなり頸肩腕障害をより増大させます。

頚肩腕症候群はストレスからも

頸肩腕障害では自律神経失調症のような症状もあります。自律神経はストレスの影響を受けやすく、バランスを崩すと様々な不定愁訴がでます。

ストレスが主だった原因になる時は同じ症状でも自律神経失調症と診断されることもあります。ストレスとともに上肢の使い過ぎなどの身体的な原因が予測される場合は頸肩腕症候群と診断される場合が多いです。つまり頸肩腕症候群の多くは上肢の酷使と長時間の同じ姿勢などの原因に、ストレスが加わることでおこります。

頚肩腕症候群がおこりやすいシチュエーション

―仕事―

  • パソコンなどでのデータ入力やパソコン操作などのデスクワーク
  • 工場の製造現場での作業
  • 農業での農作業
  • 荷物の運搬作業
  • 飲食店や給食などの調理
  • スーパーのレジ操作
  • 美容師の作業
  • 保育士や介護士など人の活動の介助業務

―生活―

〇スマホ、パソコン、ゲームの操作
〇庭いじりや、畑仕事
〇育児や介護
〇料理や洗濯などの家事
〇ピアノや水泳などの習い事や趣味

―ストレス―

上記の仕事や生活に関連したストレスが負担になることが多いようです。


  • 上司や同僚などとの人間関係
  • 友人やママ友、ご近所との人間関係
  • 舅や姑との人間関係
  • 夫婦関係
  • 子どもとの関係
  • 育児や介護の負担
  • 仕事の業務の過剰な負担
  • 試験へのプレッシャー
  • 経済的な不安
  • 老後の不安
  • 極端な寒暖の不快感
  • 騒音、異臭などの不快感

<頚肩腕症候群の症状>

―基本的な症状―

主に手指、手首、腕、肩、首が多いですが、他にも背中、腰、下肢などに倦怠感や疲労感や痛みやうずきまたは、しびれや感覚異常、または腫れなどがみられます。

首、肩のコリ、頭痛、めまい、耳鳴り、動悸、レイノー現象、冷え、ドライマウス、微熱、握力や筋力の低下、胃腸障害、集中力の低下、情緒不安定、抑うつ症状、睡眠障害などの自律神経失調症のような心身の症状がおこります。

重症化して治りにくくなると線維筋痛症のよう状態になります。

―頚肩腕症候群の初期症状ときっかけ―

最初は上肢の倦怠感から始まることが多いようです。他にも風邪や副鼻腔炎などの感染症をきっかけにしておこることもあります。

―頸頚腕症候群の症状がでる時―

症状の出方は動く時だけに痛みなどがでたり、安静にしていてもでたり、患者によってそれぞれです。

―頚肩腕症候群の症状の強さ―

比較的軽度の場合もあれば、かなり重症で生活に支障をきたし、ほとんど寝たきりのような生活になる場合もあるなど患者によって大きな違いがあります。

また、天候によって症状がひどくなったり、ましになったりする患者もいます。

<他の病気との酷似>

ここまで説明してきたような原因や症状を持つ、胸郭出口症候群、変形性頚椎症、慢性疲労症候群、線維筋痛症、膠原病など他の疾患がありますが、頚肩腕症候群はそのような疾患を除外したものをいいます。

<頚肩腕症候群の診断>

痛みやしびれなどの自覚症状はありますが、それを客観的に示すことが、MRIなどの画像診断でもできません。慢性疲労症候群や線維筋痛症、または膠原病の検査を行うことで頚肩腕症候群がわかる場合もあります。

その他椎間板ヘルニアと鑑別するためにジャクソンテスト、スパーリングテストが行われ、胸郭出口症候群を鑑別するためにはルーステストなどが行われ、どれにも適合しない時に頚肩腕症候群と診断されます。

―頸椎椎間板ヘルニアの鑑別―

これから説明するジャクソンテストもスパークリングテストも少し圧力をかけ症状がでるかどうかで神経根に障害の有無をみるテストです。

頚肩腕症候群はこのテストを受けても症状がでません。この検査は頚椎椎間板ヘルニアの他にも頚椎捻挫、頚部挫傷、外傷性頸部症候群など交通事故などによる衝撃からの外傷に対しても行われます。

〇ジャクソンテスト

検査する人が座った患者の後ろに回り患者の頭を手で後ろに倒して少し押し圧をかけます。上肢に痛みやしびれがでると神経根の障害されているとわかります。

〇スパークリングテスト

検査する人が座った患者の後ろに回り患者の頭を手で症状の出ている方に傾けて少し後ろに倒し圧をかけます。上肢に痛みやしびれがでると神経根の障害されているとわかります。

―胸郭出口症候群の鑑別―

胸郭出口症候群の鑑別テストは他にもアドソンテスト、ライトテスト、エデンテストなどがありますが、今回はその中でもルーステストについて説明します。

このテストでは運動による負荷に耐えられるかどうかで判断します。頚肩腕症候群の場合や異常のない場合でも負荷を感じますが、胸郭出口症候群の場合は耐えられないほどの負荷となります。

その他のテストについては胸郭出口症候群のページで詳しく説明します。

〇ルーステスト

検査する人が手首あたりを持ち、患者の腋が直角になるように両腕を上げさせ、さらに今度は肘が直角になるように前腕を上に挙げさせて、肩を少し後ろに反らせます。

患者はその状態のまま手の指でグーとパーを3分間繰り返します。胸郭出口症候群の場合は腕がだるくなり3分間続けられません。

<頚肩腕症候群の診断の難しさ>

様々なテストがあるものの実際はというと、なかなか頸頚腕症候群の診断には至らずドクターショッピングを繰り返している方が多い現状にあります。

それは頚肩腕症候群の認知度の低さや、客観的に判断できる点が乏しさにあります。原因がわからないまま何年も経過してしまい、症状が深刻になってしまっている例もあります。

<頚肩腕症候群の病院での治療法>

〇患者の症状の原因についての生活指導

何が原因になっているのかをはっきりさせ、その原因を避けるような動きや生活についての指導が行われます。心身のストレスが大きな原因になっている時は休息がすすめられます。

〇運動療法の指導

頸頚腕症候群は血行の悪さが症状に影響するので、適度な運動によって血流の改善を促します。ウォーキングなどをすすめられることもあるようです。

〇薬物療法

生活指導や運動療法でも改善が見込めますが、痛みなどの不快な症状が強い場合は、消炎鎮痛剤や筋弛緩剤、または抗不安剤などが処方されたりします。

〇神経ブロック療法

薬でも治まらないような強い痛みに対しては神経ブロック注射が行われます。 軽症の場合はこれらの保存療法で比較的短期間に症状が寛解しますが、多くの場合は慢性的な症状に悩まされ長期化したり、再発を繰り返すなどします。

頚肩腕症候群は仕事や趣味、生活習慣、ストレスなどの影響も大きいので、それらの改善には長期的な視点と、自ら治ろうとする気持ちが重要になります。

次に病院での治療法を踏まえ、もう少し詳しく自分にできる改善方法について説明します。

<頚肩腕症候群の改善のために自分でできること>

自分でできることとはつまり仕事、趣味、生活などで心身にかかるストレスの解消です。結果を急がずにできることからはじめていきましょう。

〇しっかり休息をとる

定期的に時間を決めて休息をとるようにしましょう。「まだまだできる。」「疲れていない。」と感じていても、それは単に集中力が高まっており、疲労に気づけていなだけかもしれません。

疲労をため込むと慢性疲労に移行し、頸頚腕症候群の症状を助長させてしまう可能性もあります。こまめに疲労の解消を行いましょう。

〇十分な睡眠

夜更かしや睡眠不足では十分な休息が得られません。休息の中で睡眠は最も大切です。個人差はありますが8時間前後の睡眠が適しているようです。夜は早めに就寝し、朝日とともに目覚められるような睡眠が理想的です。

〇規則正しい生活

決まった時間に寝て、起きて、食事をして、入浴をしてというのは、忙しい現代人の生活では難しい場面もあるでしょう。しかし、生活のリズムを規則正しく刻むと自律神経のバランスも整い、頸頚腕症候群の症状の軽減を望めます。

自律神経の働きは血流や筋肉にも影響するので症状を軽減できるのです。逆に生活のリズムが乱れることで頸頚腕症候群の症状が深刻になる可能性もあります。

〇バランスの良い食生活

特に頚肩腕症候群では肥満体形の人におこりやすいです。運動不足が頚肩腕症候群の原因にも肥満体形の原因にもなりますが、肥満体形はまたさらに、頚肩腕症候群の症状を助長してしまい悪循環が生まれます。

それは肥満になると筋肉の代謝や血行が悪くなるためです。 食生活はストレスによっても暴飲暴食につながるなど、悪影響がおこりますが、特にお菓子やジュースなどの摂取には慎重になる方が良いでしょう。

それらには多くの脂質や糖質を含んでいます。最近流行っているような糖質を極端に控えるようなダイエットは危険も伴うのでおすすめしませんが、過剰にとりすぎるのもまた危険です。

間食を控え、肉、魚、野菜、米を偏りなくバランスよくとるようにしましょう。

〇環境を整える

寒すぎたり、暑すぎたりなどもあまり続くと心身に大きなストレスになります。例えば寒すぎる部屋での長時間作業などで頚肩腕症候群が引き起こされる可能性もあります。

寒暖は特に血流にも影響するので寒さから痛みなどの症状が増大してしまう場合もあります。また、騒音や異臭などもストレスになります。心地よい環境で過ごすようにしましょう。

〇作業時間や作業内容の客観的な評価と作業の分担

先ほどもふれたように集中している時や、やる気がみなぎっている時、使命感を持っている時などはオーバーワークが常態化して頚肩腕症候群がおこりやすくなります。

タイムスケジュールをつけてみたり、作業の達成を示す表など、実際の作業時間と作業内容を客観的に見えるような形で表しましょう。

そして無理のないペースを導き、例えば家事や仕事などで人と分担できる場合は、一人で抱え込まず分担するようにしましょう。 また、スマホやゲームが原因となっている場合は、夢中になって依存してしまう人すらおられます。あまり使いすぎないように自制するためにも客観的な視点が役立ちます。

〇周囲の理解

作業の分担においてもやはり周囲の理解がないところでは進みません。可能な限り自分の頸頚腕症候群の状態などを周囲に話し、味方になってもらいましょう。

「迷惑をかけたくない。」とか「できないと思われたくない。」とかで無理を重ねる方も多いですが、そういった気持ちなども正直に話すことで人は、想像できなかったような大きな力を貸してくれたりします。

〇労働環境を見直す

ここまで説明してきたことは自分でできますが、中には自分ではどうにもできないような時もあります。最近話題に上がることのあるブラック企業など、労働基準法を無視したような働かせ方をする企業が少なからず存在し、社会的な問題になっています。

もしそのような過剰な労働が原因になって頚肩腕症候群がおきているような時は、このような症状をSOSとして受け取り、他の病気や死につながるような深刻な事態を未然に防ぐことが大切です。

労働基準監督署などに相談してみましょう。

<頸肩腕障害の労災認定>

もし仕事によって頸肩腕障害がおこった場合は、労災として認められる場合があります。昔、仕事による頚肩腕症候群を会社が単に「怠けている」ととったために自殺されてしまった方がおられたようです。

頚肩腕症候群というには、社会的な責任も、深刻な症状もおさまりきらないので、仕事による頚肩腕症候群を「頸肩腕障害」と呼ぶようになりました。

そのような流れから労災として認められるケースが増えましたが、認知自体があまりされておらず、それとは知らずに請求されないケースもあります。

請求しても全てのケースに労災が認められるわけではありません。そこで、労災認定のポイントは次の通りです。

①主に上肢等(後頭部、首、肩、腕、手、指)に負担がかかる作業に、原則6ヵ月以上従事した後に発症した場合です。主にパソコン入力、製造業における作業など上肢での反復作業、天井に対しての作業など上肢をあげた状態で行う作業、顕微鏡をのぞくなど首や肩の動きが少なく同じ姿勢で行われる作業、保育や看護や介護など上肢の特定の部位に負担がかかる状態で行う作業など、他にもこれらに類似する作業もあてはまることがあります。

②発症直前3ヵ月間に上肢等に負担のかかる作業を、同じような作業をする同姓で年齢も同じくらいの他の労働者より、10%以上多い業務量の日が続いた場合です。 または、1日の業務量が通常より20%以上多い日が、1ヵ月に10日程あってそれが続いた場合と、1日の労働時間の3分の1程度の時間に行う業務量が、通常より20%多い日が、1ヵ月に10日程度あってそれが続いた場合です。

③過度な業務に就労として携わった時から発症するまでの経過が医学的にも妥当と認められる場合です。 頚肩腕症候群の他にも、上腕骨外(内)上顆炎、手関節炎、書痙、肘部管症候群、腱鞘炎、回外(内)筋症候群、手根管症候群などがあります。詳しくは厚生労働省、各都道府県の労働局、労働基準監督署、または労働者を守るための団体などに相談してみましょう。

<頚肩腕症候群のまとめ>

頚肩腕症候群は軽症な場合は短期間でも寛解できますが、深刻な場合は、強い痛みから日常生活がまともに送れなくなるような、非常に辛い生活を強いられることもあります。

頚肩腕症候群の変遷の中で、昭和の高度経済成長期の厳しい労働環境の中で、過剰な労働とストレスから、頚肩腕障害という呼称が必要になるほど、立場の弱い労働者たちを苦しめることがありました。

あまり知られることのない頚肩腕障害ですが、今なお同じように苦しんでおられる方がいらっしゃいます。 また、日常生活や趣味での動作やストレスが原因になり、最近ではスマホやゲームの影響で子どもにも頚肩腕症候群がおこるようになりました。

なんでもお手軽に手先のスマホ操作で買い物までもできる時代です。大変便利にはなりましたが、頚肩腕症候群のような思わぬ疾患に苦しめられないように、日々<改善のために自分でできること>で説明したようなことを意識しながら、みなさんが健やかな生活を送られるように願っています。

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